序説
3年前に購入した Macbook Air の動作がかなりもっさりしてきたので、しばらく様子見をしていた OS アップデートを兼ねてクリーンインストールを敢行した。 サクサクと動作するようになって今のところ快適である。 本記事はその作業の流れと最中に生じた問題をまとめた備忘録である。
OS のインストールが完了した後、基本的な設定の流れは mac mini の記事と同様である。
クリーンインストール
どこのウェブサイトを覗いても書いてあるような手順で行う。
- Time Machine を使ってバックアップを取る
- OS アップデート
- 「mac を探す」をオフにしておく
- リカバリーモードで mac を起動
- ディスクユーティリティから起動ディスクを削除
- OS を再インストール
どうも m1 mac になってからリカバリーモードでの起動方法が変わったらしい。
Cmd+R
長押しではなく電源ボタンの長押しでリカバリーモードに入るようになったので注意。
環境構築
汎用設定
英語をデフォルト言語にして設定を開始すると、日本語が中国語フォントで表示されるという不具合に遭遇した。 System Preferences > Language & Region > Preferred Languages から、日本語を設定に追加することで修正完了。 さらに、念のため以下のコマンドでフォントキャッシュを消去しておく。
sudo atsutil databases -remove
自分好みの設定はこれに加えて
- 日本語入力メニューから、ライブ変換をオフ
- キー長押しによる連続入力を快適にするため、System settings > Keyboard 内の 2つのスライダーをどちらも最速に設定。
ワイヤレスキーボード、トラックパッド、マウスの接続
logicool 製のマウスを使用しているので Logicool Options をインストール。
Xcode
App Storeからインストールする。 その後、以下の通り Command Line tools をインストール。
xcode-select --install
Github
Github ウェブサイト内の Settings / Developer Settings / Personal access tokens からトークンを発行してターミナルに Github ログイン情報を覚えさせる。
アクティブプロジェクトのリポジトリを全て git pull
しておく。
9/1/2024 追記
新しい GitHub personal token である "fine-grained personal access token (beta)" が導入されていてちょっと戸惑ったので追記。設定に迷ったら "Repository > All repositories" および "Permissions > Repository permissions > Contents > Read and write" を設定しておけば良いと思う。
VSCode
公式サイトからダウンロードしてインストール、動く。
Github のアカウントと連携して設定を同期するために、左下の「設定>設定の同期をオンにする」で Github を選択し、ログインする。
Python バージョン管理
公式サイトから Miniforge をダウンロードしてインストール。問題なく動く。
Web 開発関連
Node.js を公式サイトからダウンロード、動く。
開発中のウェブサイトのディレクトリに移動して、dependencies のインストールをしておく。
npm install
プロジェクト内の環境変数 (Project Directory)/.env.local
は(当然)Github を通じて同期できないので、必ずバックアップから復元する。
Homebrew
公式サイトの言うとおり、
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
でインストールできる。
Homebrewを使ってインストールするもの
brew install root
brew install mactex-no-gui --cask
brew install inkscape
root v6.30/02
をインストール。問題なく動く。- MacTeX no GUI をインストール。問題なし。
- Inkscape の設定はこのページを参照して行う。
Madgraph
公式サイトから最新版の v3.5.3
をダウンロードして、ここにまとめた通りの手順でセットアップを試みる。
install lhapdf6
が正常に終了しておらず、lhapdf-config
等の実行ファイルが生成されていなかったので、Systematics Module の節の記述に従って手動でインストールし、パスも通しておく。
こうすることで初めて pythia8
のインストールを完了することができ、無事に動くことを確認。
SNS
- Zoomをインストール、動く。
- Skypeをインストール、動く。
- Slackをインストール、動く。
- Zulipをインストール、動く。
- Mattermostをインストール、動く。
研究用ツール
- DeepL、動く。
- Grammarly、動く。
- TeamViewer、
TeamViewer Full Client
を選択してインストール。動く。
その他
外付けの blu-ray ドライブを用いて blu-ray ディスクを再生できるようになるための設定。
VLC Player をインストール。
AACS 方式で暗号化されたディスクの中身を復号するために、ここの指示に従って ~/Library/Preferences/aacs/keydb.cfg
および /usr/local/lib/libaacs.dylib
を用意する。
ただし、arm64 上で動くダイナミックライブラリは上記サイトの通りに手に入るものと異なり、homebrew
を用いて
brew install libaacs
cd /opt/homebrew/Cellar/libaacs
sudo cp libaacs.0.dylib /usr/local/lib
で手に入るものであることに注意。
最後に、(これが必要な操作だったか曖昧になってしまったが念の為)VLC Player
のパッケージ内、(Path-to-VLC-Player)/Contents/MacOS/lib
にも libaacs.dylib
を配置しておく。