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テンプレート
latexdiff-vc -e utf8 --exclude-textcmd="section,subsection,subsubsection" --git --flatten --force -d diff -r (commit / HEAD) (filename)
さらに、このコマンドで生成される latex ソースファイルは元のソースファイルと別の場所におかれるため、図やスタイルファイルのパスを通しておく必要がある。 図については以下のようなコマンドでパスを通す。
\graphicspath{{../}}
スタイルファイルはあらかじめインストールしておくのが吉。.sty
のインストール手順は
kpsewhich -var-value TEXMF
で規定の置き場所を特定した後(今回は /usr/local/texlive/2023/texmf-dist
を選択)、スタイルファイルを置くためのフォルダの作成、スタイルファイルの配置、リストの更新を行う。例として jhephub.sty
を置いた際の作業は
cd /usr/local/texlive/2023/texmf-dist/tex/latex
sudo mkdir jhephub
sudo cp **/jhephub.sty jhephub/
sudo mktexlsr
.bst
のインストール手順も同様で
kpsewhich -var-value BSTINPUTS
cd /usr/local/texlive/2023/texmf-dist/bibtex/bst
sudo mkdir jhep
sudo cp **/jhep.bst jhep/
sudo mktexlsr
git との連携
いつも https://nekketsuuu.github.io/entries/2017/01/27/latexdiff-vc.html を参考にしている。
latexdiff-vc -e utf8 --git --flatten --force -d diff -r (commit / HEAD) (filename)
Section 変更時のタイプセットエラーを避ける
オプション --exclude-textcmd="section,subsection,subsubsection"
で、section の変更、追加等を無視してくれる。
複雑な数式を変更した際のエラーを避ける
オプション --math-markup=whole
で、変更のある数式は全体を色付けする対応をとる。これでもエラーが避けられない場合もあり、数式の変更点を諦めても良いなら --math-markup=off
が使える。
タイプセットエラーのケーススタディー
Argument of \trigbraces has an extra }
このエラーを含む多くのエラーが \DIFdel{}
および \DIFadd{}
セクションを含む行に発生した。全く理由がわかっていないのだが、エラーの発生源は
\sin(m_a t + \varphi)
という記述であることが特定され、代わりに
\sin(m_at+\varphi)
と原理的には不要なスペースを削ることでタイプセットが通るようになった。
Option clash for package ulem
元の原稿で ulem
パッケージを使用していると、latexdiff が追加する ulem
のオプションと衝突してこのエラーが出る。
元の原稿由来の \usepackage{ulem}
をコメントアウトするのが手っ取り早い対策法。